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蓮の国(LotusLand)

近衛秀一の読書感想文が中心のブログ。

「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」を観た(ネタバレあり)

感想(映画)

 押井守監督の最新作「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」を観てきた。連休の最終夜だったが、観客は私含めて4名。

 

 実写版パトレイバーは、第一話だけ見てかなりモヤモヤして、それ以後ずっと見ていなかった。そもそもの設定が、この作品からパトレイバーに入る若い世代を完全に置いてけぼりにして、「押井守の映画が見られればなんでもいいぜ」的な人しか対象にしていないのではないか、と私には感じられたからである。

 

 まあ、「押井守はたいていこんな映画」と言われればそれまでだし、自信を持って言えるほど、私は押井守の映画を見てはいないのだが。えーと、「攻殻機動隊」「機動警察パトレイバー The Movie」「機動警察パトレイバー The Movie2」(この間のドローン放射脳おじさんが参考にしていたアレだ)「イノセンス」「ミニパト」ぐらいかな。

 

 「首都決戦」は、機動警察パトレイバー The Movie2」の後日譚として始まる。機動警察パトレイバー The Movie2」は、自衛隊の一部隊が東京のど真ん中で静かなクーデターを起こすというショッキングな作品だったが、その首謀者の柘植行人は、この「首都決戦」では服役中。しかし、その意志をつぐテロリストたちが、レインボーブリッジを戦闘ヘリ「ゴースト」で破壊する(これも「2」とまったく同じ)ところから、物語は幕を開ける。その戦闘ヘリは光学迷彩を搭載しているというとんでもない代物で、これを前に特車二課は、警察はどう立ち向かうか。特車二課の隊長の後藤田(筧利夫)と、公安部外事課の高畑(高島礼子)の会話が主軸となり物語は進む。

 

 と、ここまで書くとワクワクしてしまうと思うが、フタを開けると、「2」の焼き直しで、もうがっくりであった。後藤田と高畑の会話は、「2」の後藤と荒川の会話を彷彿とさせるし、特車二課の建物や警視庁等を「ゴースト」が破壊するところ(カットまで同じ)、特車二課の独断専行への懲罰会議、などなど、挙げればキリがない。意図的な演出なんだろうと思うが、これでは「『2』をリメイクすればいいじゃないか」と思ってしまう。

 

 確か実写版第一話だったと思うが、整備班が空手の演舞を行うシーンがあり、これはどういう意味だろうと首を傾げた。後で友人に聴いたら、「そりゃ、押井監督が空手好きだからですよ」と言われ、拍子抜けしたと同時にがっかりしたことがある。

 今回も高島礼子のカットがかなり多くて気になったが、押井守高島礼子のファンだったことからのオファーなんだそうである。

 …なんとも言えない(笑)。

 

 と、ここまで言うのも何だから、良かったところ。

 

 中盤の特車二課とテロリストの銃撃シーンと、最後のレイバーとゴーストの決闘シーンは、割とかっこ良かった。特にカーシャ(太田莉菜)のアクションはスタイリッシュで良かった。後藤田と高畑の会話も、端々が良かったと思う。

 

 他の作品も見てみようかと少し思ったが、たぶん似たような感想しか抱かないのじゃないかなあ。