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蓮の国(LotusLand)

近衛秀一の読書感想文が中心のブログ。

野宿入門(かとうちあき、草思社文庫)

読書(教養)

 

野宿入門―ちょっと自由になる生き方 (草思社文庫)

野宿入門―ちょっと自由になる生き方 (草思社文庫)

 

 

 文庫になったので改めて読みました(初心に帰ってですますで)。

 著者のかとう氏は、「家で寝ているより断然面白い」と15歳にして野宿に目覚めてしまった。本書は、ミニコミ誌「野宿野郎」の編集長である彼女が、野宿の基本とノウハウ、場所選びまで書いた野宿のマニュアル本です。

 


オフィシャル公式「野宿野郎」ホームページウェブサイト

 マニュアル本と書きましたけど、持っていくものはこれとこれがあるというような、型に嵌まったものではないので、普通のエッセィとして読めます。ご心配なく。

  • 野宿、その甘美な響き

 かなり前に一度単行本版を読んだのですが、そのバイタリティというか、フットワークの軽さに驚いたことを覚えております。

 ここからちょっと自分の話。

 私は、ちょっとでも環境が変わると眠れなくなってしまいます。夜行列車とか夜行バスとか全然ダメ。普通のホテルでも眠れない時がある。雑魚寝もムリ、寝られない。ましてや野宿なんかもってのほか。ムリだ…と思うのですが、なんでしょう、この「野宿」という言葉にはちょっと甘美な響きがあります。

 仕事をしていると、ふと、そこから逃げ出したくなるというか、ふらっと旅に出たくなってしまう。そういう感覚って、ないでしょうか(私だけ?)。遠いところに行きたいけど、なかなか長期の休みは取りにくいし…という人に、たぶん、「野宿」ってぴったりなんじゃないかと思うんですよね。プチ家出といいますか現実逃避といいますか。ちょっとやってみたいな、と思うことがある。

  • 心配なこと

 無論、心配は多いです。雨やら寝心地の良さよりも、正直、犯罪に巻き込まれたらどうすんの、という心配がでかい。

 しかし、本書は著者特有の文章(ユーモアというか、ゆるい感じの)と、著者の絵と相まって、さらっと読めてしまうんですね。

 それまで頭のなかにまったくなかったけど、「野宿もいいかもな」とさらっと思えてしまう…んですけど、やっぱり私には突然野宿はハードルが高いので、車の中で寝るとか、そういうところから始めてみたいな。