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蓮の国(LotusLand)

近衛秀一の読書感想文が中心のブログ。

映画評『風立ちぬ』

感想(映画)

 『風立ちぬ』を今頃見てきたのでさらりと感想を。

 「紅の豚」に良く似ている気がするが、それよりも大人向けの映画だった。主人公とヒロインの初夜のシーンはあちこちに話題になっているけど、私にとってヒロインはどうでも良くて(笑)、主人公が一心不乱にゼロ戦に打ち込む姿がとてもよかった。あれだけで映画作っちゃえばいいのにとまで思ってしまった。ストーリーはそんなに複雑でもないし、スッと終わってしまうが、それも心地よかった。

 

 あと、「良い趣味」の映画だし、「職人」の映画だと思う。

 エンジンが火を噴くところ、鉛筆で図面を書くときの音、飛行機が旋回するところ、主人公が帽子を押さえるところ、歩くところ、なんとなく「おしゃれだなあ」「良い趣味だなあ」と思ってしまった。この「良い趣味」って変な感覚だと自分でも思うし、他人に話すのは難しいのだけど、とにかく「良い趣味だなあ」なのだ。

 庵野秀明の演技は確かに酷いと思うし、ところどころ聞き取れないところもあったが、最初のほうで慣れてしまったのでそのまま見ることが出来た。甘い?いや、まあ、私はアニメなんて少ししか見てないし、ジブリの手法に慣れてしまっているのだろうな。

 それと、私は飛行機のマニアではないので、出てくる飛行機の描写は「綺麗だな」と思うくらい。マニアックな話は全然分からない。

 でも、この映画は私のような人間でも、「飛ぶための形」がどういうものか、というのを教えてくれる気がする。