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蓮の国(LotusLand)

近衛秀一の読書感想文が中心のブログ。

『森美術館問題』という問題

森美術館における「会田誠展」の性暴力展示に抗議を http://paps-jp.org/action/mori-art-museum/

 現在、森美術館において「会田誠展」が開催されていますが、ここには、四肢切断された全裸の少女が首輪をされて微笑んでいる「犬」という題名の連作をはじめとして、性暴力性と性差別性に満ちた作品が多数、展示されています。  (作品の一部は、森美術館の公式ブログにて紹介されていますので、それを参照してください。)  これらの作品は、残虐な児童ポルノであるだけでなく、きわめて下劣な性差別であるとともに障がい者差別でもあります。このようなものが、同人誌にこっそり掲載されているのではなく、森美術館という公共的な美術館で堂々と展示され、しかも、各界から絶賛されているというのは、異常としか言いようがありません。すでにNHKの「日曜美術館」で肯定的に取り上げられ、最新の『美術手帳』では特集さえ組まれています。  私たちは、森美術館に対して1月25日付で抗議文を送付するとともに、多くの団体・個人と協力してこの問題を広く世論に訴えていきたいと考えています。またこの問題を国際的にも訴えていきたいと考えていますので、みなさんのご協力を求めたいと思います。

 児童ポルノの問題はややこしいし、私があまり興味が無いのでここには書かない。  「幼児の残虐な絵は芸術なのか」というような、「これは芸術でこれは芸術でない」というような輩は、河原温のコンセプチュアルアートを見てからもう一度言ってくれ。あと、藤田令伊の『現代アート、超入門!』(光文社新書)も読め。
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 とりあえず私が感じたのは2つ、「どうして会田誠だけなの?」と、「今更なに言ってんの?」である。  会田誠どころではない。アブノーマルな絵や漫画なら世の中にたくさんある。だいたい駕籠真太郎のほうがトンデモナイじゃん。  それに、会田誠は初期の『巨大フジ隊員VSキングギドラ』を見れば分かると思うけど、一貫してそういう作風なんである。今更「性差別」も何もないでしょ。  こういう、たまたま自分の目にとまったから批判するようなやり口は気に入らない。前後の関係も知らないで何言ってんの、と思う。  会田誠本人はツィッターで、 「口下手・理屈下手の僕ですが、だんまりを決め込むつもりはありません。必要とあらば出向き、誠心誠意お答えするつもりです。各位。」  と記しているので、今後の展開が気になるところではある。
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