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蓮の国(LotusLand)

近衛秀一の読書感想文が中心のブログ。

書評『検証 陰謀論はどこまで真実か』

読書(教養)
検証 陰謀論はどこまで真実か パーセントで判定/ASIOS ¥1,470 Amazon.co.jp  ASIOSの新刊である。文芸社。  今回のお題は「陰謀論」。ダイアナ妃は殺された、911自作自演説、明治天皇替え玉説等々、どこかで聞いたような話から、映画や漫画で題材として使われ、事実のように言われている陰謀論まで、古今東西の陰謀論を斬っている。やっぱりこの形式は見ていてスカッとする。  どうも陰謀論というのは見ていてつまらない印象が多かった。  つまらないというか、相手の民族主義的なところが透けて見えてイヤだった。911自作自演説を語る人は、概してアメリカ批判をする人だったし、ロッキード事件陰謀説を唱える人はやはり冷静ではなかった。  それに、常識はずれな話がどんどん消えていくのもイヤであった。純粋水爆常温核融合という話を持ち出さずに、切々と911陰謀論を書いている人を見ると、もう見ていてイライラしてしまう。  私は議論が嫌いなので、「あーはいはい、分かった分かった」ですませてしまうのだが。  どれも面白いのだが、全体的には原田実氏の記事がとても面白い。日航ジャンボ機墜落事故M資金明治天皇替え玉説、下山総裁暗殺説、などなど、私が「うさんくさいなあ」と思いつつ決め手が無かった陰謀論を斬ってくれて爽快であった。  あとは「ブラジル勝ち組陰謀論」。第二次世界大戦後、ブラジルで「日本は勝った」というデマが流れて日系移民が大混乱するという、どこか幻想的な香りの漂う陰謀論で、これは楽しい。